広尾店の奇跡

このたび7月に、広尾店はオープン16周年を迎えました。
もう16年、まさか、こんなに続くとは思いもしなかった広尾店に、感慨深いものを感じます。

1913年から静岡で商売をしてきて、1990年代にワインの蔵から直送のワイン直輸入を始め、「コスパが素晴らしい」と沢山の東京のお客様からご注文いただき、本店は配送の荷物でパンクしそうになり(何せ倉庫がなかったのです)、直輸入した保税倉庫からお客様のところに直接配送するという方法を考えました。ですので、お店のサイズは小さくてもできるようになりました。

2001年に、渋谷西武デパートから誘致を受け、大きなワインバーのある店舗を開業しましたが、渋谷のお客様から「デパートまで行かなくても、ちょっと近所にあれば。」というお声をいただき、路面店を探していたところ、たまたま、今の広尾店に出会いました。広尾でなければいけなかったわけでもなく、たまたまでした。

が、8坪しかない店舗で、本当に商売が出来るのだろうか、という不安もありました。
また、ワインを扱う大手がひしめき合っていることを、後になって知り、大手の社長さんから「挨拶がない。」と注意され、この地で商売をやらせてください、と、ご挨拶に伺ったことも良い思い出です。

小さい店舗ならではの良いところは、お客様との距離が近く、沢山のお客様に今まで育てていただきました。常務の鶴見や、マーケティングの本島他、ここで育てていただいた社員は多くいます。

そんな中で現在の店長は、ヴィノスに新卒で入社した小林店長。フランス留学時に、レイニャックというボルドーの新星ワインに出会い、なんと、それがヴィノスやまざきの輸入元ということが分かり、ヴィノスに入社したということです。そんなボルドーワイン界の革命児レイニャック・キュヴェ・スペシャル赤は、凝縮感のある重厚な味わいで、長年多くのお客様に親しまれています。(現在3,980円の特別価格でご好評いただいています。)


と、ここまでは、種本社長へのインタビュー。
そして、ここからは、店長小林からの皆様へのメッセージです。

そんな小林が、広尾の16周年を祝うワインに選んだのが、レイニャックの最高峰バルチュス

圧倒的に濃厚で複雑な味わいで、過去には数々の目隠しテイスティングの審査会やコンクールで、格付シャトーをも上回る評価を獲得してきました。

畑は、ボルドー高級ワイン産地の特徴を併せ持つ土壌。さらに「HVE(環境価値重視)」という環境に配備したぶどう造りの認証も受け、収穫量はなんと15hl/hという驚くほどの低収穫量で仕込まれます。

オーナーのヴァテロさんが考案した、特殊な醗酵樽で、樽を回転させながら熟成させる「ヴァテロメソッド」を使用。これによって、ボルドーの名だたる高級ワインも真似できないほどの豊かな果実味と、複雑味が生まれるのです。

メルロ100%で仕込むため、凝縮感や重厚さだけでなく、とても滑らかな口あたりに仕上がります。今飲んでももちろん、長期熟成させるのも楽しみの一つです。

そして、広尾の16周年を記念して、バルチュス2014を通常12,800円のところ9,800円(税込10,780円)でご案内させていただけるよう会社を説得いたしました。

今飲んでも、長く熟成しても美味しい素晴らしいワインです。
是非この機会にお楽しみいただければ幸いです。

広尾店 小林

【プロフィール紹介】
学生時代に留学していたフランスのワインショップで偶然購入した「レイニャック赤」をきっかけにワインを好きになり、ワイン業界を志す。ヴィノスやまざきがレイニャックの輸入元であることを知り、入社。有楽町店を経て、神戸阪急店、等を経て、5月から広尾店店長に。昨年フランスでの買付では、過去最多の試飲を行うも、結局はレイニャックや蔵直(R)ワインの実力を実感。今回広尾出店のいきさつを社長から聞き、益々広尾店愛にあふれています。