ブランドではない、「匿名ワイン」の逆襲!?

世界的な高級ワイン産地、カリフォルニアのナパ・ヴァレー。
近年の山火事の影響もあり、価格の高騰が続いています。

つい先日も、世界中のバイヤーが参加する「プルミエ・ナパ・ヴァレー」ワインオークションが開催され、落札総額は270万ドル、最高落札額は日本円でなんと約1,200万円(1本あたり約20万円)にも上ったそうです。

そんな中、数々の有名ブランドワインを召し上がってこられた方からも、「味で選ばれている」ワインがあります。

それが・・・「匿名ワイン」

匿名ワイン I ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニョン 2017

「匿名ワイン」の名の通り、その出自は謎に包まれたまま・・・
ワイナリー名なども明かされておらず、ブランドではなく、純粋にその味わいで選ばれているのです。

唯一分かっているのは、ぶどうの品種と畑だけ。

たとえば、この匿名ワイン「I」は、ナパ・ヴァレーの中でも、有名ワイナリーが軒を連ねる銘醸地区「ラザフォード」や「オークヴィル」のぶどうを使用しています。

複数の地区のぶどうをブレンドし、16カ月の樽熟成を行うことで、複雑な味わいを表現。
王道のナパワインらしい、ギュッと詰まった果実の力強い味わいが特徴です。

実は最近になって、この「匿名ワイン」人気に、少し変化が出てきました。

かつては、
「このイニシャルは・・・きっと、あの有名ワイナリーが造っているワインなのでは??」
と、有名ブランドワインと比べて、謎解きを楽しむ方が多くいらっしゃいました。

ところが最近では、
「匿名ワイン、という名の希少ワインがあると聞いたのですが、なんとか手に入りませんか?」
とお問い合わせをいただくように。

もともとは、ブランドではないワイン・・・だったはずが、お客様の口コミによって、いつの間にか「匿名ワイン」という名前が、もはや「ブランドの一つ」であるかのように知られるまでになったのです。

「匿名ワイン」は、本当に出物があった時にだけ、買い付けが可能になるワイン。
在庫がなくなれば、同じものが再入荷することはありません。

赤ワイン好き・・・特にナパワインがお好きな方に、ぜひ一度はお試しいただきたいワインです。
もちろん、まもなく訪れる「父の日」など、大切な方へのギフトにもおすすめです。

商品部 保坂

【プロフィール紹介】
秋田県出身。JSAソムリエ。ドイツワイン上級ケナー。大学卒業後新卒採用で入社。スーパーの売場作り、海外買付のかばん持ち、武蔵小杉店・仙台店の立ち上げ店長を経て、挫折の中から「川上から仕入れたワインを売るのではなく、お客様に喜んで頂く商品を開発することがミッション」と開眼、現職に。座右の銘は「謙虚 感謝」。
父の背中を追って、東北出身者として今なお、地元の復興支援を応援。復興支援ワイナリーのサポートにも取り組む。そんな人生の先輩である父に、今年は大好きなナパワインを贈りたいと思います。