日本酒の匠が初めて愛したカリフォルニアワインとは

まもなくゴールデンウィーク。
「自宅で過ごすので、家飲みに」と、渋谷店で多くの方が手に取られるワインがあります。

それが、先週末からのネクストステージフェアでご案内しているトゥルーヴァイン・カベルネ・ソーヴィニヨンと、トゥルーヴァイン・シャルドネ

カベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインは、完熟ベリーの風味がありながら、上品な樽の香りが広がる、気品のある味わい。

そして、シャルドネの白ワインは、たっぷりの果実味だけでなく、引き締めてくれる酸もあります。春から初夏にかけての、この時期にぴったりのワインです。


もともと渋谷店では、フランスワインをお求めになる方が多く、特にボルドーやブルゴーニュをはじめとした、しっかりした辛口のワインが人気です。

ところが、トゥルーヴァインは、カリフォルニア州、メンドシーノのワイン。
フランスワイン好きのお客様からも「カリフォルニアワインなんて、濃いだけで、甘くて飲めないと思っていたけれど・・・これは美味しい」という声をいただきます。

実は、もともと私もフランスワイン派。
しかし、2014年にカリフォルニアの買付に訪れた際に、その意識は吹き飛びました。

カリフォルニアワインは、甘さを感じるほど果実味が豊かで、樽のニュアンスもはっきりと感じる、いわゆるコンクール受けするような「派手な」ワインも数多くあります。

その中で、ヴィノスやまざきの蔵元たちは「毎日でも楽しんでほしいから」と、濃さや果実味だけではないワインを求めて、気候条件やぶどうの栽培方法、醸造においても、様々な努力をしている姿を目の当たりにしたのです。

トゥルーヴァインは、まさにそんなワイン。

メンドシーノは、全米の中でも有機農法に取り組む蔵元が多いことで有名な産地。
ぶどうの質が高く、ナパ・ヴァレーの数多くの有名ワイナリーも、メンドシーノ産のぶどうを使用しています。

実は、獺祭のお手本にもなったといわれている静岡の吟醸酒を世に出した、ヴィノスやまざきの先代・山崎巽(磯自慢・初亀・喜久酔を世に出した功労者)が、当時、知人から送ってもらったメンドシーノのワインのあまりの自然な味わいに感動し、メンドシーノワインを恐らく日本で初めて輸入したのが50年前。

樽や造りが売りのボルドーワインやナパヴァレーのワインが苦手な、日本酒の匠が選んだのが、なんと、メンドシーノワインなのです。

トゥルーヴァインシリーズは、この地で長年ワイン造りを続け、メンドシーノの畑を知り尽くしたDNAヴィンヤーズの醸造家デニス氏と共に、ヴィノスやまざきが畑のぶどうの選定から行って造り上げた、オリジナルワインです。

最後に、楽しみ方のワンポイント!
このワインは、温度によって、1本で二度楽しめます。

辛口のフランスワイン好きの方は、シャルドネの白ワインは冷蔵庫で約2~3時間(8℃ぐらい)しっかり冷やして、カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワインも室温より少しだけ冷やして、召し上がってみてください。温度が下がれば、甘味が抑えられてシャープな味わいに変化し、よりお好みにあった形でお楽しみいただけます。

そして、お食事とゆっくり召し上がっていただき、だんだん温度が上がってくると、カリフォルニアワインらしい、たっぷりのボリュームある果実味とコクが楽しめます。

美味しい吟醸酒のように、是非、お料理と合わせてお楽しみください。

店舗部 近光

【プロフィール紹介】
2010年ヴィノスやまざき入社。JSAソムリエ。
学生時代にバーテンダーのアルバイトを通じてワインに興味を持ち、入社。有楽町店、中目黒店、神戸店店長、品川店店長、渋谷店店長を経て、現在はエリアマネージャーとして若手店長の指導にもあたる。もともとフランスワイン好きだったが、ヴィノスのカリフォルニアワインに触れ、現地にも訪問したことでカリフォルニアの美味しさに開眼。フランスワイン好きの方が多い渋谷店で、カリフォルニアワインの魅力を広める。