おうちバレンタインには「普通じゃない」ワイン

胸が高鳴る季節になってきました。
そう、まもなく訪れるバレンタインです。

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今年のバレンタインに、どんなワインをご紹介しよう?
チョコレートに合わせるなら、濃厚な赤ワインがいい。
店長たちを交えて熱い議論を交わした中で、私がどうしても譲れない一本がありました。

バレンタインギフトだけでなく、ご自宅で過ごす時間が増える今、ご自宅でじっくり楽しむワインとしてもぜひ手に取っていただきたい、超濃厚な赤ワイン・・・それが、

アンユージュアル カベルネ・シラーズ・ジンファンデル

アンユージュアル=普通じゃない」という名前が付いた、このワイン。
チリの人気蔵元テラ・マターが造る、プレミアムワインです。

手頃なイメージが強いチリですが、実は「アルマヴィーヴァ(約2.5万円)」をはじめとする数万円クラスのワインも存在していて、近年ではワンランク上のプレミアムワインにも注目が高まっています。

「アンユージュアル」も、その質と味わいは、こうした高級ワインに負けていません。
1月24日(日)までご予約価格でご案内していて、ワイン屋さんのチョコレートブラウニー」とセット(税別6000円)で多くのご予約をいただいています。

グラスの向こう側が見通せないくらい深い色合いで、口に含むと、とにかく濃厚・・・
濃いのに、ナパ・ヴァレーのワインにも負けないボリューム感ある果実味。
でも渋みはなめらかで、驚くほど優しい口あたり。
複雑味もあり、言われなければ「本当にチリワイン?」と思うほどです。

アンユージュアルの、この「普通じゃない」味わいは、一体どうやって生み出されるのか?

その秘密を探るべく、飛行機を乗り継ぎ40時間以上かけて、地球の裏側チリまで飛びました。
その買付の裏話をご紹介いたします。

アンユージュアルを造るのは、当店とは20年来のパートナーで、日本のお客様からも長年高い人気を誇る蔵元、テラ・マター。

彼らのワインは、100%エステート(自社畑)
自分たちでぶどうを育て、醸造し、質の高いワインを造り出しています。

「チリワイン=安い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、低価格のワインは、主に栽培農家からぶどうを大量に購入して造られていることが多いです。しかし、こうしたワインとは異なり、本当に美味しいワインを造りたい・・・と、ぶどう栽培から徹底的にこだわっているのです。

訪問すると、さっそく畑を案内してくれました。

彼らは、チリ屈指のワイン産地マイポ・ヴァレーの中でも、銘醸地区の「イスラ・デ・マイポ」に畑を所有。アンユージュアルのぶどうも、この「イスラ・デ・マイポ」の単一畑から来ています。

「アンユージュアルを造るきっかけになったのは、これだよ」と見せてくれたのは、ジンファンデルの古木でした。

ジンファンデルは、カリフォルニアで大人気のぶどう品種。「ジャミー(jammy)」と表現されるほどの、まるで煮詰めたジャムのような濃厚なベリーの風味が特徴です。

しかしながら、アメリカ以外ではあまり見かけることがなく、オーナーのアルフレッドさん曰く「チリで栽培している農家は、知る限りでは、私たちを含めて2件しかない」とのこと。まさに、アンユージュアルです・・・

世界レベルの美味しいワインを造りたいと、様々なぶどう品種を試験的に植えたところ、出来上がったジンファンデルの味わいは、全員が驚くほど・・・彼らの畑の土壌にぴったり合っていて、素晴らしいワインが出来ることが分かったのです。

このぶどうから、特別なワインを造りたい・・・と誕生したのが「アンユージュアル」。

ジンファンデルの栽培本数は非常に少なく、凝縮感を生み出すために収穫量も抑えているので、「アンユージュアル」も限定数のみしか造ることしかできません。
でも、だからこそあの味わいが生まれるんだ・・・と納得しました。

本当に特別なワイン・・・一本一本に、シリアルナンバーが付けられています。

ヴィノスやまざきでも在宅勤務が進み、毎年密かに楽しみにしていたバレンタインも、今年はきっともらえないだろうな・・・でも、このワインを、自分で買って楽しみたいと思います。

南米突撃買付隊 福井

【プロフィール紹介】
静岡県出身。JSAソムリエ。きき酒師。
ヴィノスやまざきの新卒第1期生として入社。先代・山崎巽の最後の教え子として、商人魂と日本酒の知識を学ぶ。 有楽町店店長、店舗スーパーバイザーを歴任した後、上海店の立ち上げにも携わる。情熱は人一倍で、美味しいワインがあると聞けば、欧州やアメリカだけでなく、 南米や南アフリカなど地球の裏側まで足を運ぶ、その情熱とフットワークの軽さはヴィノスでNo.1。