ただ甘いだけじゃないんです!マスカットの魅力とは?

9月15日は「マスカットの日」。
日本では生食のイメージが強いマスカットですが、世界のワイン産地では、マスカットから数々のワインが造られています。

マスカットのワインと言えば、そのほとんどが甘口のもの。華やかな香りと、マスカットをそのまま頬張ったかのようなジューシーな甘さが魅力です。
ワインをふだんあまり飲まない方にも飲みやすいのはもちろん、辛口ワイン派の方でもたまに無性に飲みたくなってしまうのが、マスカットのワインです。

単純な味わいと思われがちなマスカットですが、実はこうした甘口ワインこそ、果実味と酸味のバランスが非常に重要!甘ったるいだけでなく、最後まで美味しく楽しめるワインには、適度な酸味が必要です。そしてそのためには、ぶどうの管理と、完熟のタイミングを見極めて収穫することが欠かせません。

そこで!
本日のブログでは、当店でワイン初心者からワイン好きまで幅広い方に人気の、こだわりのマスカットのワインをご紹介いたします。

【第1位】これぞ王道マスカット!「マンフレディ・アスティ・スプマンテ

マスカットのワインといえば、イタリアの「アスティ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
イタリアではマスカットは「モスカート」と呼ばれ広く栽培されていますが、中でもアスティは、伝統的に北イタリアのピエモンテ州で造られてきた、モスカートのスパークリングワインです。

完熟マスカットの風味をストレートに感じますが、適度な酸味と、シュワシュワとした泡立ちで、しつこさを感じさせない上品な甘さが特徴。このバランスの良さが、20年来のロングセラーの理由です。

このワインの造り手「マンフレディ」は、ピエモンテ州の中でも丘陵地帯の「ランゲ」という地域でワイン造りを行う、家族経営の生産者。創業当初は、造ったワインを大八車で量り売りしながら、いくつも丘を越えてお客様のもとをまわっていたという、行商からはじまった当店に似たルーツを持つ蔵元です。

アスティは大量生産のものも多いのですが、長年お客様の声に耳を傾けてきたマンフレディだからこそ、お客様に寄り添った美味しいワインが造れる・・・そう思わせてくれる一本です。

【第2位】ニューワールドも負けていません!「リッチランド・モスカート

ご自宅用だけでなく、ちょっとしたお手土産にも大人気の一本がこちら!
可愛らしいボトルデザインに、ひねるだけのスクリューキャップで簡単に開けやすく、スパークリングワインより少しガス圧が弱めの微発泡タイプです。

こちらのワインを造るのは、当店で人気のオーストラリアの蔵元カラブリア・ファミリー
本格派のコクあり赤ワインから、モスカートの甘口ワインまで、幅広い種類のワインを手頃な価格で提供してくれる、多くのお客様を魅了してきた蔵元です。

「甘さがあまり強すぎない方が好き」という方には、ちょっと珍しいモスカートとシャルドネをブレンドして、当店とカラブリア・ファミリーが共同で開発したオリジナル白ワイン「ソレイユ・プレステージ・ホワイト」もございます。
こちらは「ソレイユ赤白セット」のみでのご案内となりますが、ご自宅用のストックや、ワインの渋みが苦手だけど健康のために飲みたい・・・という方へのプレゼントにもおすすめです。

【第3位】変化球!?でも、これが美味しいんです。「ネルソン・オレンジ・マスカット

最後にご紹介するのは、これまでの2本とはまた違う、少し変わった「オレンジ・マスカット」という品種から造られる甘口ワインです。

その名の通り、マスカットらしいジューシーさに加えて、ほのかにオレンジの花のような香りも感じる、華やかな香りと優しい甘さが楽しめるワインです。

「オレンジ・マスカット?初めて聞いた」という方もいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず。
かつてはカリフォルニアで広く栽培されていましたが、多くのぶどう農家がより高値で取引される品種に植え替えてしまい、今ではほとんど見かけなくなってしまった「幻の品種」なのです。

このワインを造るネルソン・ファミリーとの出会いは、まさにこの「オレンジ・マスカット」種がきっかけでした。

カリフォルニアの中でも有機栽培がさかんなメンドシーノ地区を訪れた時のこと。偶然にも地元の広報誌で「オレンジ・マスカットを造っています」という情報を見つけ、「これは!?」と思って訪ねることにしたのです。

ぶどう農家である彼らは、「植え替えるお金がなかったのもあるけど・・・大手のワイナリーにぶどうを販売するのではなく、自分たちのぶどうから自分たちのワインを造りたいんだ」と語っていました。
そんな彼らと交渉し、日本のお客様のために特別に瓶詰してもらえることになったのが、こちらの「ネルソン・オレンジ・マスカット(375ml)」です。

気になる一本はありましたか?
簡単そうで意外と奥深いマスカットの世界を、ぜひお楽しみいただけたらと思います!

通販マーケティンググループ ソムリエ 本島