【食いしん坊Cookブログ】Enjoy Wine Life!シチリアづくしのマリアージュ編

「このワインとは、どんなお料理を合わせればいいですか?」
お客様から、よくこういった質問を頂戴します。

用意したワインと相性のいい食事やおつまみを組み合わせると、ワインを2倍も3倍も美味しく楽しめますよね。

合わせるお料理に迷ったら、選び方のポイントは3つ!
  ① 共通の味わいで合わせる
  ② 真逆の味わいで合わせる
  ③ ワインと食材を同じ地域のもので合わせる

①は例えば、柑橘系の香りや味わいを感じるワインには、オレンジやレモンを使ったソースのサラダを、ナッツの風味があるワインにナッツを、といったように、共通項を探して組み合わせる方法。

②は、まるでスイカに塩を合わせるように、極甘口のワインには塩気の強いブルーチーズなど。こんな真逆の組み合わせも、実はお互いに引き立てあい、ワインを一段と楽しめる組み合わせの一つです。

そして③のように、用意したワインと同じ地方の食材や料理を合わせるのも、素敵な食卓を彩る方法の一つです。

そこで!
本日の【食いしん坊Cookブログ】では、③の方法で、同じ地方のワインとお料理をご紹介いたします。
イタリアの南にあるシチリア島で造られる羊乳とサフランのチーズを使った簡単シチリア料理に、同じシチリア島で、自然派ぶどう農家が造る果実味たっぷりでフレッシュな白ワインと合わせました。

実は、本日ご紹介するワインとチーズは、毎月おまかせでお届けする「蔵直Rワイン定期便」の中でも、ワインと相性ぴったりのおつまみをセットでご案内する「ENJOYコース」で、実際に会員様にお楽しみいただいた組み合わせです。

今回のワイン×チーズのように、お申込みいただいた会員様にだけ、相性ぴったりのワインとおつまみを、ヴィノスやまざきのソムリエ陣が世界中からセレクト!おつまみは、そのままでももちろん、今回のレシピのように、お料理に使ってもお楽しみいただけます。
詳しくはWEBまたは店頭、お電話(0120-740-790)、LINEにて、ぜひお気軽にお問い合わせください。

本日のレシピに合わせた白ワイン「シチリアーニ・ビアンコ」は、イタリアの南に浮かぶ地中海最大の島、シチリア島の白ワイン。
シチリア島は、イタリアの中でも、特に数多くの土着品種(その土地や地域でしか栽培されていないぶどう品種)が存在し、有機栽培を行う農家も多く、近年注目を浴びています。

イタリアのワイン法に基づいた格付けにとらわれることなく、いち早く土着品種と国際品種をブレンドしたワインを造り、国際市場で高く評価されるワインが増えたことで、最近では「スーパー・シチリアーナ」と呼ばれる高級ワインも多く登場してきました。

このワインを造る「ディ・ジョバンナ」は、シチリアで最も長く続く家族経営のぶどう栽培農家の1つで、現在ではグンターさんとクラウスさんの兄弟がワイン造りを行っています。

標高400m以上の高台に所有している自社畑では、有機栽培を実践。
昼間は日照量が多く温暖なため、ぶどうはしっかり完熟して、豊かな果実味を持ちます。そして、夜には冷たい風がぶどうに適度な酸味と繊細さをもたらし、シチリアの中でも優れたワインが生み出される銘醸地なのです。

さらに、イタリア政府農林省の有機認証の厳しい規定を満たし、シチリアで最初に認証を取得しただけでなく、EUのオーガニック食品・農法の認証もクリアし、シチリアの生産者たちを牽引するリーダー的蔵元です。

そんな彼らが造る「シチリアーニ・ビアンコ」は、所有する畑の中で最も古く、代々大切にしている畑のぶどうを中心に使用。そして、土着品種であるグリッロ種だけでなく、国際品種のシャルドネやヴィオニエもブレンドした、スーパー・シチリアーナ・スタイルのワインです。

まるで摘みたての花束のような鼻をくすぐる豊かな香りと、よく熟れたメロンやオレンジに似た風味があり、濃厚な果実味が楽しめます。爽やかな酸味は、今回用意したようなお料理だけでなくても和食にも相性がよく、日々のお食事と一緒にお楽しみいただけます。

本日のブログでご紹介したワインと食材は「食いしん坊Cookブログセット~シチリアづくしのマリアージュ編~」でもお楽しみいただけます!ぜひご利用ください。

ソムリエ 岩谷