ヴィノスが時代を超えて貫いてきた商人魂

先日、朝日カルチャー静岡にて、女性のための日本酒講座『SAKEOLOGY@WOMEN』が開催され、ヴィノスやまざきの三代目・種本がゲスト講師として参加しました。

この講座は、「しずおか地酒研究会」主宰の鈴木真弓氏がプロデュースする人気企画。
ライターでもある鈴木氏は、「地元にこんなに旨い酒がある」ということを静岡の人に知って欲しいと、1996年に「しずおか地酒研究会」を立ち上げました。

その思いは、まさに、静岡地酒の普及に奔走してきた歴史を持つヴィノスやまざきと同じ。
その鈴木氏が、ヴィノスやまざきのこれまでの歩みを紹介してくださいました。

詳しくはこちらから▼
https://blog.goo.ne.jp/mayumiakane1962/e/0bb85ee6bdf1a7f16453543a8abe0d02

鈴木氏の記事にもある通り、ヴィノスやまざきには日本酒の取り扱い店舗が多くありますが、創業の経緯を知らないと「ワインショップが、日本酒にも手を出した」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、実はヴィノスやまざきの原点は日本酒。静岡地酒を自らの足で探してお客様へお届けしていました。そして、同じ思いで始めたのが「蔵直®ワイン」です。

生産者よりもお客様の方を向き、生産者とお客様をつなぐのが小売業の使命である=「店はお客様のためにある」という思いこそ、日本酒・ワインにかかわらず、創業当時からずっと貫いてきた、ヴィノスのDNAなのです。

現在も静岡の地酒を中心とした日本各地の地酒をご紹介していますが、長年取り組んできた蔵元の一つが、「初亀」です。

初亀醸造は、旧東海道に面した静岡県中部の岡部町にあり、静岡県でもっとも歴史のある蔵元の一つ。

今でこそ、1万円を越えるプレミアム地酒は珍しくありませんが、実は日本の蔵元に先駆けてチャレンジしたのが初亀でした。
1977年に、当時日本で一番高価な酒として、当時の小売価格が一升瓶で一本1万円の「」の発売に踏み切り、全国の酒蔵を驚かせました。

全国清酒品評会において5年連続第一位を受賞するなど、静岡のみならず全国から注目を集め、次第に名が知られるようになった初亀。
日本酒愛好家間では、知る人ぞ知る名蔵元となりました。

その初亀と、「静岡地酒らしい、すっきりとした飲み口で美味しいお酒を造りたい」と、静岡の米・水・酵母にこだわって共同開発した一本が、「初亀 粋囲 純米吟醸」です。
長年の関係があってこそ、実現することができたこちらの一本は、じっくりと低温で発酵し、綺麗で旨味溢れる味わいに仕上がっています。

そしてこの夏、「初亀 特別純米 ほまれふじ」が新入荷いたしました。
より穏やかで軽やかな口当たりのため、和食全般や、出汁の聞いたお料理との相性が抜群です。

この「初亀 特別純米 ほまれふじ」をはじめ、ヴィノスやまざきが長年取り組んできた静岡地酒のセットをご用意いたしました。どれも暑い季節に、ぜひ冷酒としてお楽しみいただきたい銘酒ばかりです。

そして「アルコールが苦手・・・」「健康が気になる・・・」という方には、初亀の純米大吟醸の酒粕を贅沢に使用した「初亀 蔵のあまざけ」がおすすめ。

飲む点滴とも呼ばれ栄養満点のあまざけですが、こちらは純米大吟醸の酒粕ならではの香り高さが特徴。 旬の果物を絞って、アレンジしても美味しく楽しめます。

今でこそ「吟醸王国」とまで呼ばれるようになった静岡ですが、40年前は、「静岡=日本酒」のイメージはまだまだ定着していませんでした。

しかし、地元のお客様からいただいた「静岡に美味しい地酒はないの?」との声をきっかけに、静岡県中の酒蔵を訪問して回り、静岡地酒の普及に取り組んだのが、ヴィノスやまざきの先代・山崎巽だったのです。

良い酒を造る蔵元を、もっと多くの人に知って欲しい。
その思いを胸に、これからもとことん「旨い酒」をお届けしてまいります。

矢尾