南の小島で作られる、職人チーズが入荷します!

チーズの本場といえば、フランスやイタリアなど、ヨーロッパのイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
でもじつは、オーストラリアもチーズ大国だということをご存知でしたか?

ヴィノスやまざきは、美味しいワインを求めて世界中を訪ね歩いてきましたが、
本当に良いものをお届けしたい
という想いは、ワインだけでなく、チーズも同じ。

本日は、現地でそのこだわりに心動かされて買い付けた、オーストラリアの職人のチーズをご紹介いたします。

乳製品大国のオーストラリア。チーズの輸出量では、世界トップ5に入るチーズ大国です。

中でもオーストラリアの南方にあるタスマニア島は、良質なミルクから作る美味しいチーズの宝庫。
「タスマニアに、職人が作る絶品チーズがある」と聞き付け、買付隊は現地へ飛びました。

まず訪れたのは、オーストラリア第二の都市・メルボルン。
この街で、130年以上の歴史がある地元民の台所「ビクトリア・マーケット」を訪れると、多くの人がタスマニア産のチーズを買い求めていました。

期待を胸に、さっそくメルボルンからタスマニア島へ。
そして、そこからさらに小さなプロペラ機を乗り継ぎ、ようやくたどり着いたのが、離島の「キングアイランド」です。

島に降り立ち、真っ先に肌で感じたのは、澄んだ空気、美しい空と海、そして濃い緑に覆われた豊かな自然でした。

牛たちは大自然の中で放牧されていて、青々とした草原の草をたっぷりと食べ、時には海岸近くまで行って海藻も食べたりしながら、のんびりと過ごしています。

この島でチーズ作りを行う職人のユーリ・バーガーさんに話を聞くと、
「ここキングアイランドでは、一年を通して緑の牧草が生い茂っている。
牛たちは、冬場でも干し草ではなく、新鮮な牧草を食べることができるんだ。」
と教えてくれました。

南緯40度に位置するキングアイランドは、「ロアリング・フォーティーズ(吠える40度=南緯40度に吹く偏西風)」と呼ばれる、非常に強い海風が年中吹きつけます。

牧草にも海のミネラルが付着するため、この牧草を食べた牛のミルクは、ミネラルもたっぷり。
日本で見かける牛乳より、少し黄色みがかっていて、奥深い味わいのチーズが出来上がります。

スイスの牧場に生まれたユーリさんは、酪農研修でこのキングアイランドを訪れた際に、
「世界中でもっとも良質なミルクが手に入り、チーズ作りに適しているのはこの土地だ」
と確信し、19歳で単身キングアイランドへの移住を決意しました。

それから40年以上、自らの生涯をかけて、島民に牛の飼育からチーズの作り方まで、熱心に教育してきました。

普段は島外の人は入ることができない工房内に入れてもらうと、ユーリさんの指導のもと、たくさんの地元のスタッフたちが手作業でチーズを作っていました。

そんなキングアイランドで造られるチーズは、どれも味わい深く濃厚。

ブルーチーズの「ロアリング・フォーティーズ・ブルー」は、一つ一つ手作業で状態を確認し、熟成のためのワックスがけを行います。

そして、これまで食べたスモークチーズの中で、もっとも美味しいと思った「ストークス・スモークチェダー」。
チェダーチーズのまろやかさと、香ばしい燻製の香りがハーモニーを奏でていました。

私が現地まで訪問して買い付けた、自信をもっておすすめできるチーズです。

そしてただ今、夏に楽しむオーストラリアの「リッチランド・ヌーヴォー2020」と共に、本日ご紹介したタスマニアのチーズセットもご予約を承っております。

こだわりの詰まった職人のチーズが、ワインの美味しさをいっそう引き立ててくれます。
ぜひご一緒にお楽しみください!

本島