ワインを飲んで、南アフリカを救う!?

 

皆さま、おうち時間、どう過ごしていますか?
 
「以前より自宅で過ごす時間が増えて、毎日毎日3食の献立を考えるのが、意外と大変で困っています...」
 
こんなお声を、ちらほら耳にするようになりました。
じつは、かく言う私も、そんな一人です。
 
そんな中ちょうど、地球の裏側・南アフリカから、美味しい便りが届きましたので、ご紹介したいと思います!
 
 
連絡をくれたのは、ケープタウンの街から車で約20分のところにある蔵元、ド・グレンデル
 
高台の丘に広がる美しい畑とワイナリーには、トリップ・アドバイザーでも高評価な人気レストランが併設されていて、美味しいワインとお食事をいただくことができます。
 
 
ふだんは地元の人に加えて、たくさんの観光客でにぎわうこちらのレストランですが、南アフリカは現在全土がロックダウンされていて、ワイナリーを訪れる人の姿はありません。
 
「今、自分たちにできることは何か?」を考えた結果、自宅でも美味しい料理とワインを楽しんでもらえたらと、シェフがレストランで提供していた自慢の料理のレシピを、シェアすることにしたそうです。
 
ちょうど昨日紹介してくれたのが、彼らが造るグレンデル・メルロにぴったりの、シェパーズ・パイ
マッシュポテトとたっぷりの牛ひき肉を使った、ボリューム満点のオーブン料理です。
(※詳しいレシピは、今日のブログの一番最後をご覧ください!)
 
 
合わせるメルロの赤ワインは、ド・グレンデルがもっとも得意とするぶどう品種。
海に近いド・グレンデルの畑は、じつはボルドー地方にも気候が似ていて、質の高いメルロが育ちます。
ステレンボッシュ大学で醸造を学んだ現オーナーのド・ヴィリエールさんが、代々家族が営んでいた農園が「ぶどう栽培に最適だ」と確信し、土壌の調査を徹底的に行って、自ら開墾し、1999年にぶどう栽培を始めました。
 
彼の情熱が、当時じつは別の大手ワイナリーで働いていた醸造家チャールズさんにも伝わり、2人はタッグを組んで約20年の間、ワイン造りを行ってきました。
 
 
ところで、現在ワイナリーでは、畑仕事や醸造は続けている一方で、4月末までのロックダウンのあいだ、国内の市場へワインを販売することが全面的に禁止されています。
 
先週、ようやく海外への輸出のみが許されましたが、ワイン造りを続けるためには海外の顧客に頼るしかなく、南アフリカのワイン業界は、依然として非常に厳しい状況に置かれています。
 
彼らのワインを飲むことで、ほんの少しでも力になれれば!
そんな思いで、今週末は、このワインを飲みたいと思います。
 
本島
 
 
【レシピはこちら!】
グレンデルのシェパーズ・パイ
 
▼材料(5-6人分)
 
・牛ひき肉 500g
・玉ねぎ 1個(みじん切り)
・にんじん 2本(みじん切り)
・ニンニク 4かけ
・粒コーン 1カップ
・グリーンピース 1カップ
・トマトペースト 小さじ2
・ウスターソース 大さじ5
・鶏ガラスープ 2カップ
・白ワイン 1と1/2カップ
・スパイスやハーブ 刻んでお好みで、小さじ1ずつ程度
(クローブ、コリアンダーシード、タイム、ローズマリーなど)
・塩コショウ 少々
 
マッシュポテトの材料
・じゃがいも 3個(皮をむき、さいの目切り)
・塩 小さじ2
・牛乳 150ml
・バター 2かけ
・パルミジャーノ 1/2カップ(すりおろす)
 
▼作り方
 
1.大きいフライパンを中火で加熱。オリーブオイルをひき、スパイスとひき肉を炒め、塩コショウで味を調える。色が変わったら、フライパンから取り出し置いておく。
 
2.同じフライパンにふたたびオリーブオイルをひき、玉ねぎ、にんじん、ニンニク、タイムを炒める(約5分)。
 
3.フライパンに炒めたひき肉を戻し、トマトペースト、ウスターソース、鶏ガラスープを混ぜる。中火で水分が無くなるまで煮詰める。
 
4.グリーンピースとコーンを入れてよく混ぜ、火から下ろす。ここで味見をしてみて、味を整える。
 
5.鍋にじゃがいもを入れて、かぶるくらいの水と、塩小さじ2を入れる。中火で柔らかくなるまで加熱する。じゃがいもを濾して鍋に戻し、バターと牛乳を加えて、なめらかになるまでよくすりつぶす。
 
6.オーブンを180℃に予熱。油をひいた耐熱皿に、炒めたひき肉を入れ、マッシュポテトを均等に広げ、パルミジャーノをふりかける。オーブンでこんがり焼き色が付くまで30-40分焼いて、完成!