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- 「神の雫」コラムニストDCRサイトウ氏が大絶賛!!
当店自慢の蔵直ワイン
テッレ・デル・マルケサート
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- コラム
- 週刊モーニング誌に連載中の大人気ワイン漫画「神の雫」のコラム(N0.24 2008年5月15日発売)に掲載されました!!
以下はその抜粋です。
神の雫コラム
神の雫 続 今夜使えるワイン談義 D.R.C.サイトウのコレなら飲めるっ!
第59回 掲載抜粋
「父との和解」を胸に造ったスーパー・トスカーナ・ワイン。
イタリアのトスカーナ州の沿岸地方にボルゲリというワイン産地がある。ここはわずか40年弱で、世界最高峰のワイン産地のひとつにまで登り詰めた。 飛翔とでも表現すれば格好はいいが、その軌跡はあまりに急峻である。そこに生きる人たちの暮らしぶりを大きく変化させ、彼らのなかに様々なかっとう葛藤を生み落とした。
今回は造り手、マウリッツィオ・フゼッリが筆者に語ってくれた父アルドとの葛藤とともに、彼らの和解を象徴するスーパー・トスカーナ・ワイン『アルドーネ』を紹介する。
マウリッツィオは「父とはぶつかりもしたが、今は感謝している。2005年は素晴らしい出来映えとなったので、ワインに父の名前を冠した」と振り返る。
「以前から我が家も安ワインを少しだけ造っていた。でも、本業は野菜作り。『早く学校から帰って手伝いなさい』と父から言われるのが嫌だった」とのこと。
遡れば、1970年代末に元祖スーパー・トスカーナ・ワインの『サッシカイア』が世間でかっさい喝采を浴びる。以降、ボルゲリは一攫千金を狙う人たちの群がる場となる。
周辺が開発されるなかで、まだ若かった彼は「本格的にワインを造りたいと思った。ぶどう葡萄畑を大きくしようと提案したが、父はそれを許してくれなかった」そうだ。
彼は「父との距離を置きたくなり」、1990年から『グアダル・タッソ』で働きはじめる。名門アンティノリ家がボルゲリに設立した、鳴り物入りのワイナリーである。
しかし、「実際に夢を叶えるには資金がいる」ことに気付いた彼は1996年にいったんは家に戻る。それから120haの耕地を借りて、大規模な野菜ビジネスに乗り出す。
ようやく彼の夢が動き出すのは2000年。父が引退して、40haの土地(うち葡萄畑は5ha)を相続してから。2004年には野菜をやめ、ワイン造りに専念する。
2005年は彼にとっては転機とも言える。実際、試飲してみると、他のワインも含めて、別次元の高みに達している。もちろん、それ以前も素晴らしいワインではある。
誰もが経験する親との葛藤とはいえ、感謝の言葉はなかなか言えない。筆者は彼の言葉を聞き、我が身のていたらくを恥じるとともに、彼の律儀さを感じるのである。
いまもボルゲリは開発が進んでいる。その土地は1ha100万ユーロ(1億6千万円)を超えることもある。ブルゴーニュの特級並みの世界最高値である。
彼の葡萄畑は現在十まで広げた。「あと5ha増やしたい」と言うが、それ以上は望まない。「大手ではなく、家族で出来る最高のこだわりを表現したい」のだそうだ。
[トスカーナIGT 「アルドーネ『アルドーネ』2005年ファットリア・テッレ・デル・マルケサート]の評価指標
コストパフォーマンス度/7/金額的には高いものの、最上級イタリアン・メルロ-としては満足のいくもの。
飲みやすさ度/8/メルロ-種特有のきめ細かさが見事に表現されており、強いのにテクスチャはやさしい。
飲みごろ度/9/いまもおい美味しいが、20年先の熟成を待ちたい。ファースト・ヴィンテージだけに期待大。
将来の価格上昇度/8/律儀な彼のことなので、手の届きやすい価格のスーパー・ワインを造り続けるだろう。
渋み/9 香り/8 複雑さ/9 硬さ/8 酸味/7
※D.R.C.サイトウの一口メモ
艶やかで見透かせないほどの濃いガーネット色。メルロー種特有の完熟した黒いベリー類に加えて、上品ななめし革やコーヒーの風味が混ざる。やわらかで肉厚であるものの、均整が取れているうえにきめ細かいので、やさしく喉に滑り込む。トスカーナの最上級メルローのひとつと言える。カベルネ・ソーヴィヨン種主体の「タラブーソ」はより張りがあって洗練されている。廉価版の「エミリオ・プリモ」も十分な満足の出来映えである。
(講談社 週刊モーニング 平成20年5月15日号 掲載)
【DRCサイトウ氏 プロフィール】
ワイン・スクールで数千人の「ソムリエ」の受験指導を行い、また、世界の銘酒を飲み尽 くすワインの達人。ちなみにD.R.C.は有名ワイナリーの略語ではなく、「休業中の敬愛すべき軟派野郎(Dragueur Respecte Chome)」のこと(笑)。
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