ヴィノスダイアリー

職人パスカルの挑戦

フランス夏の買付隊はいよいよ、フランス・ボジョレー地区にやってまいりました!

まず訪れたのは、ボジョレー地区でも南部に位置する小さな蔵元「ドメーヌ・シャテルス」です!



醸造家兼オーナーのパスカルさんは、"頑固親父"の愛称で親しまれ、ぶどうの出来が良くないと一切の笑顔を見せない、職人気質な方です。
しかし、その腕前は折り紙つきで、現地の醸造家コンクールでも最高賞を獲得した、とにかく品質にこだわる職人なのです。
「ドメーヌ」の名前の通り、全て自分たちで栽培した自家ぶどうだけでワインを造る彼は、ぶどうの生育期間は毎日畑に出て、自らぶどうの状況を毎日確認し、本当に完熟したタイミングで収穫します。
自分たちの畑を本質的に理解しているからこそ、難しい年でも非常にフルーティな果実味溢れる味わいのヌーヴォーを造っていただけます。


今年はどうなるか...と買い付け隊も不安を胸に訪れましたが、そこには今年も畑作業で真っ黒に日焼けをしながらも、笑みを浮かべたパスカルさんが!

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さっそく畑へ行き2019年のぶどうの生育状況を伺うと、
「今年は難しい年だった。春に涼しい天候が続いたため収穫量は少なくなったんだ。ただしそのおかげで、濃縮感は例年以上になっているよ。
それに7月には猛暑とも呼べるほどに気温が上がり、8月は落ち着いた気候になったからゆっくりと完熟が進む事で、理想的なぶどうが出来そうだよ」
とおっしゃっておりました!


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実際にぶどうを食べてみると、収穫が間近に迫っているため、非常に濃縮した甘みに加えて、アロマティックな香り、ほんのりとした酸と渋みが感じられました。

ボジョレー地方の中でも南に位置する彼の畑は、豊富な日照量と比較的暖かい気候と土壌の特徴から、果実の風味を感じるフルーティで優しい味わいのヌーヴォーになることが特徴です。

もう一歩踏み込んで、今年のヌーヴォーの味わいの予想についてお伺いすると、
「今の状態では味わいについてはあまりコメントしたくないんだ...ただ、赤い果実の印象たっぷりのワインになることは約束するよ」
と語っていただき、シャテルス大好き田川も一安心しました!

そして驚きの情報が...
彼の畑は自然な状態で青々とした色合いをしていました。


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「自然な造りにはどのように気をつけているのですか?」と伺うと、
「そういえば、HVEのレベル3とったよ」とお答えいただきました!


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※HVEレベル3とは、フランス政府公認のサステイナブル(保全農法)の認証で、持続可能な自然に優しいワイン造りを行う生産者が取得可能です。その中でも最高ランクが、このレベル3なのです!

買付隊が「え!?いつですか?取得するの大変じゃなかったですか!?」と聞くと、
「2019年からだよ。全然大変じゃなかったさ、今まで通りの事をやってただけだからね。」
と何事もなかったかの様におっしゃっておりました。

昔から自然な造りで造っていただいていたことは知っておりましたが、まさか認証まで取得するなんて...
そして、それを事もなさげにおっしゃるパスカルさんの職人魂に心が震える思いでした。

 

さらに自然な味わいで、濃縮感とアロマに溢れる2019年のシャテルスさんのボジョレー・ヌーヴォーにご期待ください!

そして、解禁までの時間がない中、ギリギリまで樽熟成される、『頑固おやじのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー』も楽しみですね!

フランス夏の買い付け隊あらため、ボジョレー生育状況確認隊 田川