シャンパーニュも多種多様
昨日のヴィノスダイヤリーでは
「ジャン・ミラン・トラディッション・ブリュット」をご紹介しました。
いわゆる「ブラン・ド・ブラン」をいう白ぶどう(シャルドネ)100%で
造られたシャンパーニュでした。
シャンパーニュを名乗るには、白ぶどうであるシャルドネ、
黒ぶどうであるピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種しか使えないのですが、
このうち白ぶどうだけで造られたものを「ブラン・ド・ブラン(白から造る白)」、
黒ぶどうだけで造られたものを「ブラン・ド・ノワール(黒から造る白)」と呼びます。
ぶどうの性質から「ブラン・ド・ブラン」は、その酸味から全体的にきりっとしていて、
エレガントな味わいに仕上がります。
対して、「ブラン・ド・ノワール」は渋みなどもほんのりあるため、重厚感のある
飲みごたえのある味わいになります。
今日ご紹介する「モンマルト・ブリュット」は、昨日ご紹介したシャンパーニュとは
違った味わいの部類になるかと思います。
と言うのも、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエで80%を占めているので、
コクのある味わいですが、20%シャルドネが入っているので、
絶妙なバランスで楽しめるシャンパーニュです。
しかも、本拠地Ludesのプルミエ・クリュだけのぶどうで出来ており、
さらに、造り手であるモンマルトはRM(レコルタン・マニュピュラント)という、
ぶどう造りから瓶詰めまで一貫して行うというシャンパーニュでは少数派の職人なのです。
RMだと造り手の個性が出やすいという特徴があり、
彼らのエスプリが楽しめます。
品種はわずか3種類ですが、造り方、土壌、気候、生産者の想い、
などなどはそれぞれに違い、それによってその味わいも違ってきます。
みんなで集まって持ち寄って、シャンパーニュを飲み比べてみるのも
面白いと思います。ぜひ、いつかお試しください!
寺田