ヴィノスダイアリー

笑顔が溢れるくらい美味しかった!

初めて、その蔵元を訪問したのは、まだその商品が日本に入って来る前でした。

ぶどう畑、醸造所、造り方、蔵元の人柄など、時間の許す限り、いろいろを取材させていただきました。

あれから10年以上が経過し、お客様にもその品質と価格に納得していただき、おかげさまで今では当店の蔵直シャンパーニュを代表する生産者の1人になりました。

また、お客様の声から誕生した、当店オリジナルシャンパーニュも、多くのシャンパーニュ愛好家を魅了しています。

本日は日本では誰も知らなかったシャンパーニュの蔵元、ジャン・ミランについて書かせていただきます。


ちょうど、フランス買付の最終日、買付隊一同はパリで何班かに分かれ、私たちはシャンパーニュ地方へ向かいました。

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迎えてくれたのは、前当主のミランご夫婦、リリアンさんとアンリ・ポールさんでした。

醸造所に入ると、いかにも古い圧搾機が二つ。丸いタイプは何度か見たことがありましたが、四角いタイプは初めてです。

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聞いてみると、なんと100年以上前の圧搾機で、しかも、いまだに使用しているそうで、このような四角いタイプの圧搾機を現在も使用している蔵元はシャンパーニュ地方でも、数少ないそうです。

蔵元の歴史と古き良きものを大切にする蔵元の姿勢を感じさせます。

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実は、ジャン・ミランの歴史はぶどう栽培農家で、なんと150年以上の歴史があります。

でも、当時は栽培したぶどうは全て卸売してしまい、シャンパーニュの生産は行なっていませんでした。

ご主人アンリ・ポールさん曰く、当時、卸売していたお得意様の中には、クリュッグやポール・ロジェ他、有名シャンパーニュの生産者がいたそうです。

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彼らが所有するぶどう畑の大部分がオジェ村にあり、オジェ村といえば、シャルドネが特級に格付けされていて、シャンパーニュ地方を代表する銘醸地区なのです。

どうりで、有名なシャンパーニュの生産者がこぞってぶどうを買い求めるわけですね。

ぶどうの卸売をしながら、少しずつシャンパーニュの醸造技術を学び、その後ぶどうの卸売を止めて、満を持してシャンパーニュの生産をスタートしたそうです。

ご夫婦から、蔵元の歴史を伺いながら、彼らの情熱のこもった、さまざまなシャンパーニュの試飲をさせていただきました。

笑顔が溢れてしまうくらい美味しかった!

でも、彼らからは一言も、「味はどうですか?気に入りましたか?何本くらい輸入できそうですか?...」など、ビジネス的な質問はありませんでした。

お互いの笑顔が全てを語っていたのです。

最後にご主人のアンリ・ポールさんが真面目な顔で話してくれた言葉がとても印象的でした

こんな内容だったと思います。

「ラベルを見てください。先程、私たちの歴史はぶどう農家であることをお話ししました。
そんな私たちがシャンパーニュを自分たちで醸造・瓶詰めすれば、いわゆる自家栽培農家が造るシャンパーニュということで、RM(レコルタン・マニュピュラン)の表示があるはずですよね。
でも、ボトルにあるのはNM(ネゴシアン・マニュピュラン)の表示です。
実は、元々所有していたぶどう畑を相続の関係などの理由で、名義だけが別所有者になったため、RMの表記ができなくなったのです。
でも、今も昔もそれらの畑は私たちが栽培しているので、実は何も変わっていないのです。
世界中でRMのシャンパーニュがもてはやされ、価格が高騰していますが、幸いなことに私たちはそのような荒波にもまれることはありませんでした。(笑)
日本のお客様にも、ジャン・ミランの歴史とともに、私たちのシャンパーニュを伝えてください!」

気が付けば、予定時間を少し過ぎてしまい、最寄り駅までタクシーでたどり着いた時には、帰りのTGVがホームに到着したところでした...

時間を忘れ去れてしまうほど、素敵なシャンパーニュ、ジャン・ミランをお楽しみいただければと思います。

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鶴見