「まるでムルソー?」とワインファンをうならせた南仏白ワイン

南フランスから直輸入を開始した当社の商品の中でも特に人気の高い蔵元がシャトー・ド・ペノティエです。
カバルデスという特殊な気候を持つ土地で1600年代からこの地に根付く、元貴族の家系です。

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そんなペノティエとの出会いは20年以上前にさかのぼります。

当時、南フランスがまだ「安酒の大量生産の地域」と言われていたころに、すでにこの蔵元は力強く、複雑な味わいのワインを造り出していました。


その秘密は、南フランスとボルドーのちょうど中間に位置するという特殊な気候です。
日に何度も風向きを変えるという畑は、南フランスの地中海性気候と、ボルドーの大西洋性の気候の両方の恩恵を受けると言います。
また風の影響で、年間の8割が晴れるという豊富な日照量も特徴です。

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現地で初めて飲んだ際には、そのあまりの美味しさに感動し、
「どうしても日本のお客様にお届けしたい!」という思いで輸入を決めたとのことです。

その後も長年ヴィノスのパートナー的な蔵元として、時には激しいディスカッションをしながらお互いに切磋琢磨し、より品質の良いワイン造りを目指してきました。

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実際に、長くペノティエの醸造指導でかかわった故パトリック・レオン氏(ボルドー5大シャトーやナパのあのワインの醸造長も務めた偉大な醸造家)は、当店のワインイベント「蔵の祭典」がきっかけで出会ったのです。
当時醸造家を任せられる経験豊富なワインメーカーを探していたマダムに、ボルドーのムーラン・オー・ラロックのエルヴェさんが彼の幼馴染であるパトリック氏を紹介したという歴史があります。

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その後ペノティエのワインの品質は大きく向上し、現在はパトリックから直々の指導を受けたベルナール氏を中心とするワインチームが今もその技術を受け継ぎワイン造りを続けています。
近年では環境に配慮した農法を行い、フランス農水省が認めた「HVE=環境価値重視農業」の最高ランクの認証を取得しました。

また、当主のマダム・ミランは自分の蔵元だけでなく、地域のワインの品質向上のために情熱を注ぎ、昨年からは「ラングドックワイン委員会」の会長を務めています。


そんなペノティエのワインの中でも特に人気が高い白ワインがこの「マルキ・ド・ペノティエ シャルドネ樽熟成」です。

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標高360m周辺の高台の畑では、ゆっくりとぶどうの成熟が進みます。そのため非常にアロマが乗ったワインに仕上がるとのことです。
早朝に収穫されたぶどうは、フレッシュさ酸を残し、更に一部は木樽の中での醗酵を行い10カ月樽熟成するこだわりの造りです。

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過去にはワイン誌において、ブルゴーニュの高級白のような素晴らしい味わいに驚きの声を頂戴したこともあります。

同じく人気の赤ワインはもちろん、こちらの白ワインも長らくご案内してきた現行ヴィンテージ(2015年)がそろそろ最終のご案内となります。
もちろん、若い年号のフレッシュな味わいも良いですが、穏やかで調和のとれた熟成し始めているワインもその良さがあると思います。

また、本日からヴィノスやまざきの一部店舗では、スタッフダイアリーでご紹介してきました「シニアソムリエバイヤーが選んだ至福の銘醸ワイン」の商品がテイスト・オブ・ヴィノスのメニューとしてバーカウンターにオンリストしています。
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http://corp.v-yamazaki.com/archives/seminar/20200228-0302
※時間を区切った有料試飲イベント「ワインフェスタ」は開催いたしません。

「至福の銘醸ワインBEST3」は、白ワイン3本セットと赤ワイン3本セットの2種類、各税抜10,000円ということで、一件当たり通常600円の送料もサービスとなっております。
ぜひこの機会にご自宅でもワインセットをご利用いただければ幸いです。
保坂

シニアソムリエバイヤーが選んだ至福の銘醸ワイン限定Best3

銘醸ワインは「赤ワイン」だけではないんです...

昨日まで、シニアソムリエバイヤーが選ぶ銘醸ワインをこちらのブログでご紹介して参りました。

やはり、ブルゴーニュの高級ワインやボルドーの5大シャトーなど「銘醸ワイン=赤ワイン」というイメージが強くおありかと思います。

でも、銘醸ワインは赤ワインだけではないんです...!

本日は日々お店で皆様に蔵直ワインをご紹介している店舗部の高澤が「銘醸白ワイン」ご紹介させていただきます。

 

「白ワインは赤ワインの陰に隠れて、そんなにメジャーではないのでは...。」

 

こんな風に考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実は白ワインは殺菌効果やデトックス効果もあるなど健康に良い飲み物として医学的観点からも今注目を浴びています。

 

そんな白ワインの中でも、絶対に飲んで欲しい1本が今回ご紹介する「The F シャルドネ」です。

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当店で数年前から始めている匿名ワインプロジェクトは、そんな美味しいナパヴァレーワインを日本の多くのお客様に気軽に楽しんでいただきたいと始めたもの。

現在までこの「The F シャルドネ」も含めて、ナパヴァレーの中でもトップクラスの産地やワイナリーから譲り受けたぶどうやワインを、ブランド名も明かさずイニシャルを冠したワインとしてリリースして参りました。

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しかし、今となっては高級ワイン産地の代名詞ともなっているカリフォルニアのナパヴァレーワイン...。

今や価格が高騰しており人気も集中しているため、そんな簡単に素晴らしいワインを譲りうけることはできません。

 

それを実現したのが、長年のパートナーである「ストーンヘッジ」でした。

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ナパヴァレーで長きに渡りワインを造り続ける匠ドン・ベイカーさん。

ワインのことだけではなく、ナパヴァレーという土地特有の幾重にも連なる土壌の違いや気候の特徴など全てを知り尽くし、知識と経験を自身の手掛けるワインに詰め込んでくれています。

そして、その歴史の中で多くの農家や醸造家、ワイナリーとのネットワークを築きあげてきました。

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そんな彼を通して、様々な交渉を経た結果がこの匿名ワインシリーズであり、ストーンヘッジとヴィノスやまざきの信頼関係があったからこそこのワインが誕生したのです。


中でも、この「The F シャルドネ」はナパヴァレーの「オークヴィル」地区のぶどうを中心に使用して造られるワイン。

オークヴィルと言えば、人気の「オーパス・ワン」やナパヴァレーワインの歴史の立役者となった「ロバート・モンダヴィ」がある、知る人ぞ知る銘醸地です。


白ワインはぶどうの果実の味わいがストレートに表現されることもあり、ぶどうの出来栄えは赤ワインと同様かそれ以上に重要とされています。


この「The F シャルドネ」はそんなぶどうの高いポテンシャルが凝縮されており、更にはオーク樽で丁寧に熟成することで驚く程余韻の長さが感じられます。


白ワインは熟成に向かないと思われる方も多いかと思いますが、このワインは寝かせることでまだまだ進化する1本です。
これこそが「銘醸ワイン」と呼べる所以とも言えます。


この味わいに対して値段をつけようと思えば、それこそナパヴァレーのカルトワインに匹敵する価格設定で販売することも可能です。しかし、多くのお客様にこの味わいの素晴らしさを知ってもらいたいと、1万円を切る価格でご案内することを決定しました。

しかも、この匿名シリーズはその年に運命敵に譲り受けることができたからこそできるワイン。つまり、同じものを今後ご案内できる保証はありません。

シニアソムリエバイヤーが選んだ至福の銘醸ワイン限定Best3


ぜひこの機会に赤ワインだけではなく、銘醸白ワインの魅力をこの1本を通して感じて下さい。


 

高澤

フランスの匿名ワイン?


本日はシニアソムリエ種本に代わり、商品部の保坂が匿名フランスワイン「シュヴァリエ・ド・マルゴー」の誕生について語らせてください。

数年前から私たちが取り組み始めたワインがあります。
それが、カリフォルニアはナパ・ヴァレーで造られる、通称「匿名ワイン」プロジェクトです。

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提供元は明かすことは出来ませんが、ナパ・ヴァレーの銘醸畑のぶどうを使用したワインをブランド名ではなく、イニシャルを冠したワインとしてリリースしています。
その希少性とユニークさも相まって、お客様の口コミで広がり話題となりました。

「次はどんなワインを造ってくれるの?」
と、お客様からのご期待で嬉しいながらもプレッシャーを感じる日々を過ごしておりました。

実は私たちの中には一つの目標がありました。
「この次はワインの本場と言われるフランスのボルドー、その中でも銘醸村のワインも納得した味わい、価格でお届けしたい!」
そんな思いから、スタートした新しいプロジェクトでした。

しかし、なかなかボルドーの有名村のワインは高価なものが多く、ぶどうを調達するにしてもそれ自体も高いだけでなく流通量自体が少なく、蔵から直接買い付けるにしてもなかなかお分けいただけるワイナリーはありませんでしたし、さらにそこからワインを造ってくれる蔵元を探すことは簡単ではありませんでした。


そんな時全くの別件から出会ったある方が私たちに力を貸してくれました。
それが、マルゴー村の有名シャトーで10年以上醸造を経験したエリック氏でした。この地域を知り尽くした、この道30年以上のベテラン醸造家です。

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彼のネットワークを活用し、厳選したマルゴー村のシャトーのぶどうを分けていただき、ワインを造ることが出来るということ!

実は、ボルドーの銘醸村の中でも特に有名ワインの集まる地域の一つがAOCマルゴーです。マルゴー村を中心とする5つの村だけがこの名前を名乗ることが出来るという、小さな地域にもかかわらず、世界中のワインファンがご存知の産地なのです。

一番有名なワインは5大シャトーの一つとしても数えられる「シャトー・マルゴー」。そんな世界トップレベルのワインを筆頭に数々の格付けワインが点在しています。

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その特徴は、「女性的」とも表現される、力強くも優美な味わいです。周辺の他の地域と比べてもエレガンスを備えると言われています。


ぶどうの提供元は彼らが長年信頼を置いているマルゴーの実力派シャトーとのことですが、契約があるため、その入手もとについては明らかにしてくれませんでした...


それを名醸造家の知識と経験、感覚に基づいてブレンド。
より複雑味のある味わいにしていきます。

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実はこのワインには、本来ボルドー左岸で広く栽培されるカベルネ・ソーヴィニヨン種ではなく、ぶどうの果実味となめらかな口当たりを持つメルロ種をメインに使っていただいております。

熟した赤い色の果実を思わせる香り、凝縮した果実味に木樽の風味が溶け込んでおり、口の中で柔らかな渋み、程よい酸味を感じます。


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そんなマルゴーの匠と共に造り上げた新しい一本をヴィノスやまざきの歴史を語る二本の赤ワインと共にお楽しみいただければ幸いです。

保坂

シニアソムリエバイヤーが選んだ至福の銘醸ワイン限定Best3

ラ・グラーブは、ダークホース?


今日は、フランス・ラングドック地方の匠、オロスケットさんの造るドメーヌ ラ・グラーブ メルローとの出会いです。

実は、この出会いの裏には、ヴィノスやまざきの壮絶な苦労話があるのです・・・。

ヴィノスやまざきが、お客様の声で「安くて旨い」ワインを探し、南フランス・ラングドック地方からシャトー・レゾリューを借金をして輸入した話は、社内やお客様、また多くの雑誌で紹介されてよく知られた話となりました。

シャトー・レゾリューは空前の大ヒットとなり、6ヶ月で売る目標だった1コンテナが1ヶ月で売り切れてしまいました・・・。

と、そこまでは美談・・・

しかし、その後、在庫が足りず、レゾリューはしばらく欠品をすることになります。

多くのお客様やレストランからもレゾリューを購入したいと、有難いお話を頂いても 商品がない・・・

そこから、レゾリューの代替えワインを南フランスで探すことに...

その後、レゾリューの代替えワインとして仕入れた蔵は有名になったら生産量を増やしたり、価格をあげたり、あげくの果てには他のインポーターに移ってしまったり、そんな苦難の話をしていると本題にたどり着けないので割愛(もう日本のマーケットにはないワインです)。

この苦難の後に出会ったのが、ワイン造りを始めたばかりのオロスケットさんです。

「是非、自分のワインの味も見てくれないか?」と味をみると、大変素直できれいなワイン。

レゾリューとはスタイルが違い、「まあまあ美味しい・・」というのがその時の素直な感想でした。

ですが、オロスケットさんは大変謙虚な方で、「どんなワインを造ったら良いのか、是非アドバイスしてほしい。」と、頼んできました。

このオロスケットさんとの出会いに、立ち会ったのがいまではフランス買い付け親分の鶴見でした。

鶴見は元ヴィノスの顧客でもあったのですが、ヴィノスワインに惚れ込んで勤務先の銀行を退職し、南フランスにワイン留学してしまったワインクレージー。

それから毎年、毎年、フランス買い付け親分の鶴見と新米店長たちは収穫にも参加して、オロスケットさんにさまざまな要望を出してきました。

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収穫量をもっと減らしてほしい・・・。

(同じ木でも収穫量を減らすことで、一房が濃縮したぶどうになります。)

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白ワインは濃くても、酸を大切にしてほしい・・・。

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(真っ暗な真夜中に収穫することで、酸がきりりとしたぶどうとなります。)

とびきり美味しいヌーヴォーを造ってほしい・・・。

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私達のわがままを、次から次へと実現していってくれたオロスケットさん・・・
ついに、現地のコンクールでも、最高金賞を取得したり、地元でも第一人者となったのでした。

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でも、価格はあげず、ずっと同じ価格で、品質だけをどんどんあげていった結果、速報ですが、なんと、今回の「サクラワインアワード2020」でも、ダブルゴールド賞を取得する快挙に!


そんなオロスケットさんの造る原点ともいえる メルローを今回のセットでは選ばせて頂きました。

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奢れるものは久しからず・・・
大ヒットしたけれど、もうワインのマーケットでは見ることもなくなったワインもあります。

しかし、謙虚にお客様の声を聞き、品質向上していった蔵元は何十年たっても地味でも、ずっと長くお客様に愛して頂いています。

ヴィノスやまざきも、そんな企業になりたい。
ラ・グラーブは、そんな思いもこめて選ばせて頂きました。
シニアソムリエの3本セットでお楽しみ下さい。


買付隊長 種本祐子

シニアソムリエバイヤーが選ぶ銘醸ワイン

シニアソムリエの種本祐子です。
いつもは買付け隊長と呼ばれていますが、今回、シニアソムリエというワインの専門家の立場から、絶対おすすめの3本を選んで下さい、との依頼を受けて、3本の赤ワインと3本の白ワインを選ばせて頂きました。
今日は、まず赤ワインの中の一本、ストーンヘッジ・メリタージュ・リザーブNo.780についてお話させて下さい。

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実は私は、カリフォルニアワインマスターコンテストに優勝した1993年頃から、多くのカリフォルニアワインをご紹介させて頂きました。
2015年には、カリフォルニアワインの売り上げに貢献したとして、アメリカ大使館にて当時のケネディ駐日大使より、Hall of Fame(名誉の殿堂)という賞を頂き、恥ずかしながら私の名前は、大使館のマッカッサールームに刻まれました。
これは、益々良いワインをお客様にお届けしなくてはならない...と、身の引き締まる思いでした。

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カリフォルニアワインが1976年のパリテイスティングで、フランスの有名ワインを押さえて優勝したのはワインの歴史において重要な出来事でした。
特にカリフォルニアのナパ・ヴァレー産のワインは、1990年ごろから世界的に人気となり、特にオーパスワンが登場してからはワインファン垂涎の産地となり、それに伴い価格もどんどん高騰していきました。

日本の方になじみの深い「オーパスワン」というワインは、ワイナリーの名前であり、ブランド名で産地名でも品種名でもありません。
メリタージュワインと呼ばれる、いくつかの品種をブレンドして造られる、ボルドースタイル(フランスの有名な赤ワインの産地、いくつかの品種をブレンドして造られることが多い)のワインです。
ナパ・ヴァレーでは、こういったメリタージュワインが人気となり、オーパスワンが5?6万円、ハーラン・エステートが18万円等、年々価格も高騰しています。

そんな中、ヴィノスやまざきと長年のパートナー、ナパ・ヴァレーの蔵元ストーンヘッジ・ワイナリーと共に造り上げたのが、ストーンヘッジ・メリタージュ・ナパヴァレーでした。
ワインメーカーのドン・ベイカーさんと共に、ブレンドする品種や畑まで話し合い何度も試作を重ねて誕生したのが現在売り上げベスト3に入るワインでした。

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そのメリタージュの、さらに上のクラスを造ろう・・と、持ち上がったのがメリタージュ・リザーブ・プロジェクト。
ナパ・ヴァレーの中でも、特に素晴らしいぶどうを産するワンランク上の地域のぶどうを使い、樽もさらにこだわり、熟成期間も長くする。
ナパの数万円クラスのワインに負けない一本を1万円以下で造る、というプロジェクトでした。

ヨントヴィルやオークヴィル、オークノール、スタッグス・リープなど、あまり聞いたことがない方も多いかもしれませんが、サブアペラシオンという、ナパの中でも高級なぶどうが作られる特定地域のぶどうを使用し、産地やブレンドを変えることでいくつかのワインが出来上がりました。

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最後に、それらをブレンドして最終的なワインを造り上げることとなり、試飲を行ったところ、どれもめちゃくちゃ美味しくて、しかも樽ごとに特徴があり、「もうこれはブレンドしなくても良い、すべて樽ごとに商品化しよう」と決断しました。

さすが、ドン・ベイカー、ナパの有名ワイナリーで醸造を行ってきた匠。
もう、言うことはありませんでした。

それぞれのワインに名前を付けようという時になって、
「名前はいらない。樽に書いてある、この数字をそのままボトルに書こう」と、提案しました。

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実はその中でも780の樽は、特に私が気に入った樽でした。

濃厚でいて柔らか、タンニンはきめ細かく、余韻が素晴らしい...全身でうっとりするような赤ワインでした。
多分ブラインドで出されたら、数万円の価格を付けてしまっていたかもしれません...
使っているメイン品種はカベルネ・フラン...私がワインビジネスの世界に入って探し出してヒットしたワインはボルドーの右岸のものが多く、カベルネ・フラン種やメルロ種が主体になっているものが多かったのですが、この柔らかさが、なんともエレガントなのです。

ある経営コンサルタントに、「ここまでのワインなら何もこの価格で売らなくても良いのではないか、せめて1万円とか、付加価値をつけて2万円とか。だからヴィノスさんって儲からないんですよ。」と、言われたこともあります。

でも、本当に美味しいワインをコストパフォーマンス良くご提供する・・そのために私はこの仕事をしています。
小さなワイナリーと共に造り、ブランドを付けなければ、こんなに素晴らしいワインがこの価格でご提供できる!それが私のワイン人生のプライドでもあります。
頑張ってくれたワインメーカーのためにも、多くのお客様にお楽しみいただければ幸いです。

今回はそんな思いが詰まったワインを3本セットにしました。
色々不安なこともあるこのご時世、少しでもワインを通じて元気を発信できればと思い、シニアソムリエおすすめの3本セットといたしました。


ご利用頂ければ幸いです。
種本祐子

愛される地酒静岡

2月23日、令和最初の天皇誕生日でした。


日本酒をこよなく愛される陛下が皇太子殿下の時、高校総体にご臨席されるために静岡においでになり、日本酒がお好きだということで、当時全国の鑑評会で話題になっていた静岡のお酒を試飲して下さいました。


その中でお気に入りになったお酒を東宮御所に送って頂けますか?と、ご依頼を頂き、山崎酒店(ヴィノスやまざき)より、送らせて頂きました。

実は山崎酒店(ヴィノスやまざき)の先代山崎巽は、静岡のお酒を世に出した「静岡の酒の名伯楽」と、呼ばれる酒屋だったのです。


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「店はお客様のためにある。」

と、今、ヴィノスの社員が全員共有しているこの言葉は 先代からの言葉。

小さな酒屋で倒産の危機になりながらも、お客様から

「静岡に美味しいお酒はないの?」

という言葉に、静岡の蔵元をまわり、当初は灘などに原料酒として売っていた静岡の酒蔵の酒をタンクで買い取り商品化をしたのです。


その後、有名な酵母の研究家、河村伝兵衛氏と一緒に毎日のように

「どうしたら静岡の酒を良くすることが出来るか?」

と語り合い、ついに、静岡酵母が出来上がり、静岡の酒を全国レベルにまで引き上げたのです。


蔵元と一緒に、何度も何度も新聞広告を出し、試飲会を開催し、静岡の酒を育てていったのです。


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開運、喜久酔、磯自慢、正雪、山崎酒店の育てた酒は、磯自慢が洞爺湖サミットに使用されるなど、世界的に有名になっていったのです。

その中で、最も手に入りにくい幻の酒と言われているのが、初亀酒造の『亀 秘蔵純米大吟醸』です。


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亀 秘蔵純米大吟醸1800ml


特A地区である兵庫県東条町産の山田錦を使用し、マイナス7度で3年間の熟成。

当時の最新技術と革新的技法を盛り込み、日本中の酒蔵から「絶対1万円のお酒が売れるワケがない」といわれたこのお酒は、ネットも普及していなかった時代に口コミで話題になり、今では地元でも入手困難の幻のお酒です。

まさに初亀の目指している『味があって綺麗なお酒』を象徴するような地酒です。


ヴィノスやまざきでは静岡本店はもちろんですが、通販WEBサイトにて限定数ご用意をしております。

詳しくはTEL:0120-740-790もしくは↓↓をご覧ください。

https://www.v-yamazaki.com/item/10718n


先代が当初は無名だった静岡の酒を育てたように、私達も無名でも素晴らしいワインの蔵元を育てていきたい。

それが、ヴィノスやまざきのDNAです。

天皇誕生日に、無名のポルトガルワインを飲みながら、そんなことを考えました。



そして、その初亀の蔵がある藤枝市岡部町周辺の契約農家たちが造った酒米『誉富士』を中心に、当店のお客様だけのために仕込んだ特別なお酒が『初亀 純米吟醸 粋囲い』です。

元酒屋の日本酒と本みりん!

初亀 粋囲720ml


上級酒の亀同様、地下50メートルからくみ上げた南アルプスの伏流水でじっくりと低温で発行し、綺麗で味ある味わいに仕上げました。

「粋な気持ちで特別に醸したお酒」である粋囲いは、ヴィノスやまざきでしか入手できません。

開発当初から、ネーミングはもちろんの事、お米や酒質などにおいて蔵元と造り上げたお酒です。


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天皇誕生日のこの連休に静岡の地酒をぜひ見直してください。


ヴィノスやまざきスタッフ一同

正直ドキドキしています...待望の新入荷ポルトガルワイン

常にポジティブな性格と言われていますが、正直ドキドキしています...


今回、初めてポルトガルワインをコンテナ単位で直輸入を行いました。
いくつかのワイナリーを訪問しましたが、納得のできるワインが中々見つからず、諦めかけていました。
そんな時、最後に出会ったのが、キンタ・ダス・アルカス


まずは飲んでほしいと言われ、現地でテイスティングしたところ、「果実味がしっかりして美味しい!」と驚きました。
帰国後、すぐに社内でプレゼンして試飲してもらったところ、スタッフからも「美味しい」と!

ただ、お客様に納得いただけるかどうか...


ドキドキしながら仕入れたポルトガルワインのきっかけや買付珍道中!?をご紹介します。

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昨年、手頃な価格で美味しいワインを探しに、ポルトガルを訪問しました。


当初、ポルトガルワインと聞くと、世界で最も有名な酒精強化ワインの「ポート」や、アメリカ合衆国の独立宣言の際の乾杯ワイン「マデイラ」の印象が強く、ワインのイメージはあまり持っていませんでした。
ただ、「ポルトガルワインがアツい!」と聞き、近年コストパフォーマンスの高いワインが多く、世界中のワインバイヤーから注目されている期待の産地ならばぜひ行かなければ!と、ポルトガルを訪れました。


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実際に、ワイン展示会に参加しているワインバイヤー約2000人に「今後のポートフォリオの中で最も望まれる産地」でNO.1に輝くほど期待されています。


では、なぜ期待されているのか?

まずはポルトガルワインの魅力について紹介したいと思います。


ポルトガルワインの魅力


■250種類以上の土着品種

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ユニークなテロワールで創造力に挑み、豊かで多様なぶどう畑が広がっている。
ワインブレンドの技術も非常に高く、ぶどうの個性を活かしたワイン造りを行っている。


■豊かな土壌で地域ごとの個性あふれる味わい

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ヴィーニョヴェルデは花崗岩、ドウロはシスト(片岩)など、土壌の特徴がしっかりとわかる地域だけでなく、同じ地域で異なるタイプの土壌が共存しているなど、非常に複雑でユニークである。


■ワイン評論家や専門誌で高評価

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「ポルトガルのワインは世界でも最高に位置する」と世界で最も有名なワインジャーナリストのひとり、ジャンシス・ロビンソン氏が評価をしており、Wine Spectator誌でも90点以上の高得点を獲得。ワインの品質は、世界でもトップレベルに成長しています。


ただ、日本への輸出におけるポルトガルワインの市場はわずか0.5%...

国別輸入量でも第9位(南アフリカやアルゼンチン以下)と、日本ではポルトガルワインの認知はまだ低いのが現状です。


だからこそ、必ず手頃な価格で美味しいワインを買付けてお客様にご紹介したい!と期待して、ポルトガルを訪問しました。


コストパフォーマンスの高いポルトガルワインを求めて


ポルトガルに到着すると、世界遺産に登録されたドウロ渓谷に沿ってぶどうの段々畑が広がっていました。時には険しい道を抜けていきながら、自ら運転しワイナリーを訪問。


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ちょっと、道が狭すぎてハラハラしました・・・


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現地で数件のワイナリーを訪問しましたが、これぞ!というワインに出会えなくて諦めかけていたのですが、以前ソムリエに紹介いただいた蔵元を最後に訪問しました。


ワイナリーに到着後、すぐに「このワインを飲んでほしい」と出された、アレンテージョ地区の赤ワインをテイスティングしました。
思わず「これだ!美味しい!」とやっと出会えたコスパワインに嬉しくなりました。


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一緒に同行したお得意様も「これは、初めて直輸入したレゾリューを飲んだときの、ぎゅっと凝縮した果実味を感じ、バランスの良い味わいで美味しい!」と感動していました。

 

まだあまり馴染みのない隠れた銘醸地アレンテージョ地区は、この数十年でめざましい躍進をとげたことで注目を集めています。首都リスボンから南東に位置し、スペインとの国境沿いにあるワインの一大産地。大企業の資本投資により大規模な農園が近代的設備を設置し、醸造家をコンサルタントに招聘して高品質ワインが誕生しています。


テイスティングしながらワイナリーを取材すると、キンタ・ダス・アルカスは、ヴィーニョ・ヴェルデ地区とアレンテージョ地区に自社畑を所有している家族経営の蔵元でした。


キンタ・ダス・アルカスの魅力とは!?


■家族経営で畑管理からワイン造りのサポート、瓶詰めまで一貫して取り組んでいる。

エステベス・モンテイロ氏が1980年代にぶどう栽培を始め、ワイン造りを行い大手ワイナリーにワインを提供していました。現在は、自分達のブランドで高品質なワインを造っています。


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■自然環境に配慮したぶどう栽培。テロワールの特徴を活かして果実味重視の味わいが特徴

1980年代からワイン造りを行い、自社ぶどうを使用し、すべてが自然環境に配慮したIPMシステム(※)を導入。(※化学農薬に頼らないで害虫を駆除し畑を管理するシステム)


2012年には、ヴィーニョ・ヴェルデ地区で初めてビオ認定のワインを生産。一部商品は、ヴィーガン認証も取得しています。

ぶどうの旨味がしっかりと凝縮され、品種の特徴を見事に表現した、バランスの取れた味わいのワインを造っています。

 

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■世界各国のワインコンクールで高評価の金賞ハンター

インターナショナル・ワイン・アワードでの金賞受賞や、ワイン試飲会でも高い評価を獲得。
地元でもトップクラスのコストパフォーマンスの高さを誇る生産者として有名です。
海外の有名レストランのソムリエがワイナリーを訪問し視察しているなど、海外からも注目されています。


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1000km以上車で走ってやっと出会った...バイヤー人生最高のワインとは?

 

全員一致の決定打!濃い!旨い!なめらか!

一口飲んで買付隊全員が、納得した味わい!
ポルトガルの地場品種アリカンテ・ブーシェやトウリガ・ナショナルにシラーをブレンドしおりグラスに注がれた瞬間、色調が濃く果実味溢れる味わいに驚きました。
フレンチオークで8カ月樽熟成を行い、ブラックベリーなどの黒い果実にカカオやスパイスの風味を感じる濃厚ワインです。

アルカス・アレンテージョ赤・レセルバ

 

初めて輸入した大ヒットを超える予感!?

凝縮した果実味と酸味のバランスがよい味わいは、直輸入第一号ワイン・レゾリュー赤を感じさせ大ヒットワインを予感!?
ポルトガルの地場品種のみをブレンド行い、複雑性を感じ柔らかい渋みと果実味が見事に調和し余韻を感じます。ヴィーガンの認証も取得しています。

アルカス・アレンテージョ赤


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もちろん赤だけでなく、白のヴィーニョ・ヴェルデアルバリーニョもお勧めです。

今回、数量限定ですがポルトガルワインセットもご用意しております。

 

待望の初入荷ポルトガルワイン!本当に楽しみです。
まずは、一度お試しいただき色々なご意見をお待ちしております。

 

買付隊 福井 謙一郎

南アフリカ、実はヴィノスがイノベーター!

今から15年ほど前。
南アフリカのワイン協会から、南アフリカのワインの展示会のご招待状が届きました。

当時、ワインと言えばフランス、イタリアかカリフォルニアならともかく南アフリカ?

ほとんどのインポーターは開催地が南アフリカと聞き行かない様子。

現在と違い、乗り継ぎも不便でしかも、当時は治安も今一つと...

治安は現地の方に案内してもらうも、とにかく東京→香港→ヨハネスベルグ→ケープタウンと、約35時間。

私はお店が忙しく時間も取れない...

そこで、名乗り出てくれたのが買付総長と、ブルゴーニュワイン醸造士の寺田、この二人は管理部門の仕事をしていて、普段ブログにも登場しませんが、ものすごーくワインに詳しい。

寺田君なんか国立のブルゴーニュ醸造学校卒業して、ブルゴーニュのあの有名なドメーヌで働いていたのです。

ワインのためなら何十時間でも、と、大役をかって出てくれました。

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現地で試飲したのは何百種類の南アフリカワイン、もう他のインポーターさんは、とりあえず低価格の、カベルネとシャルドネを決めたらしいのですが、とにかく試飲をもう1日。

そして、中でも素晴らしいワインを造っていたのがノーブル・ヒルクロ・マルヴェルヌリエトヴァレイボーモンの4蔵元でした。

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そして翌日からはすべてのワイナリーの現場を訪ね、納得の上選び抜いたのです。

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そのなかで、最初は、シュナン・ブラン?

シャルドネ仕入れてよ(当時はそんな時代でした)と、心の隅で思っていましたが、とにかく美味しい。

今まで知っていたどんなシュナン・ブランより美味しいのです。

そしてこのワインを造るボーモンは、今では南アフリカを代表するシュナン・ブランの造り手です。

ボーモンのフラッグシップワインである、ホープマルゲリートは南アフリカのワイン評価誌で過去8度の最高評価を獲得し、英国評価誌デキャンター誌でMost Exciting White Wines of 2019に選ばれるなど世界各国で高い評価を獲得しています。

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以前、『日経プラス1』のランキングで、多くのワインの中で一位を取得したこともあり、また入荷数も少なく、すぐに売り切れてしまい店頭に並ばないことも多いので、意外とご存知ない方もいらっしゃるかと思います。

ヴィノスの蔵直便は、表に出ているバイヤーや店長だけでなく、こういった隠れたワインのプロに支えられてあるのです。

と、今日、会議で管理部門の二人にキツイこと言ってしまったので、ちょっとエールを送りました。

いえ、ほんと、真面目な話、ヴィノスの南アフリカは、総長とムッシュ寺田のおかげです。


買付隊長 種本祐子

ヴィノスやまざきの歴史に間違いあり??

ヴィノスやまざきの歴史の中で、直輸入ワイン第一号はフランスのシャトーレゾリューとなっていますが、
実は、コンテナ単位で輸入したワインの第一号がレゾリューなのですが、実はその3年位前に少量輸入したワインがあったのです...

そのワイナリーはカリフォルニアのメンドシーノにあるPというワイナリー。
当時、メンドシーノどころかカリフォルニアワインそのものが日本では浸透しておらず早すぎたのと、
少量のみの輸入だったために、価格が高くなりすぎてしまい、そのワインの輸入は一回限りで終わったのでした。


それからフランスワインの直輸入が始まり、その数年後にはカリフォルニアで素晴らしい生産者との出会いがありました。
ナパヴァレーやモントレーの小さな家族経営のワイナリーのワイン、
そしてオーガニックのワイン産地として有名になりつつあったメンドシーノのワインに改めて取り組むようになりました。
それがロロニス・ヴィンヤードでした。



2015年にはカリフォルニアワインの普及と販売に貢献したとして、アメリカ大使館からHall of Fameという名誉ある賞を受賞させていただきました。
ナパ・ヴァレーのコストパフォーマンスでは、圧倒的な自信がありました。


しかし、お客様から、
「あのメンドシーノのロロニスのワインが忘れなれない・・ナパのワインよりも飲みやすく自然な味わいは何とか入らないの?」
というお声を頂き、再びメンドシーノを訪ねました。
しかし、後継者のいないロロニス・ヴィンヤードは売却されオーナーが変わり、当時ワインは造っておりませんでした...


そこで、数十年ぶりに再会したのが、最初に輸入したPワイナリーのワインメーカーをしていたデニス・パットンさん。
彼は、メンドシーノで多くの葡萄園から依頼を受け、ワインを造る匠として、今ではメンドシーノで誰もが知るワインメーカーになっていたのです。


「ロロニスのような、でもロロニスに負けない素晴らしいオーガニックのワインを輸入したい。」
そんな私達の想いに彼は、メンドシーノでも良質なジンファンデルを造るという『ゴールデン・ヴィンヤード』というぶどう園を紹介してくれました。


しかしゴールデンのワインは高く、そのまま輸入すると8,000円位になってしまう...
何とか、当時のロロニスと同じ位の3,000円位の価格で販売したい...

そこで、デニスさんはゴールデン・ヴィンヤードにお願いして、ぶどうを譲って頂き、ゴールデンのぶどうでデニスさんがヴィノスのためにワインを造ってくれることになったのです。


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こだわり抜いたぶどうは、有機よりも更に大変なビオデナミ農法。
そしてその味わいには、ビオデナミによくある癖のある香りもなく、とにかくワインとして美味しい...
自然派ワインは美味しくないなんて言葉も耳にしたこともありますが、 デニスさんが造ると、こんなに美味しいワインになるんだ!!と驚きました。

日本のお客様の為だけに造られたワインですので、最初は名前もありませんでした。
そこで、私達は聖書の言葉の「私は真の葡萄の樹 Thy art true vine tree」から、本物は本物の葡萄の樹から出来る・・という意味の名前を名づけることにしました。

今回、蔵の祭典ではそんなストーリーと共に、このワインをご紹介する予定でした。
蔵の祭典は延期になってしまいましたが、体調管理が必要なこの時期だからこそ、TRUE VINE本物の自然派ワインで心も身体も癒したい...美味しいお肉や野菜にあわせて(メンドシノは有機野菜でも有名な産地)欲しいと、思うのです。

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デニスさんとの長年の友情で出来たこのワイン、是非、お楽しみ頂ければ幸いです。

買付隊長 種本祐子

すべてはここから始まりました。。。

沢山のお客様、生産者、応援して下さっている皆様が楽しみにしていた「蔵の祭典」の開催の延期のご案内を発表したところ、生産者も含む沢山の方々から、暖かいメッセージを頂き、ヴィノスやまざき一同涙がでるほど、励まされました。

お客様や生産者の安心・安全のために延期とさせて頂きましたが、必ず、開催をしたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、イベントは延期になりましたが、私達の「情熱ある生産者のワインを通じてお客様に楽しんで頂きたい。」という心は、変わっていません。

変わっていないどころか、益々熱くなりました。

今日からは、来日するはずだった生産者さんとの出会いのエピソード等をこのブログでご紹介していきたいと思います。


1994年 静岡県清水港に1コンテナのワインが荷揚げされました。

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その中身はシャトー・レゾリュー、当時は無名だったラングドックのコルビエール村のワイン。

当時ソムリエの資格を取り、有名ブルゴーニュや格付けボルドーばかり販売していた私がフランス大使館の試飲会で出会ったワインです。

有名ワインを販売しても、なかなか一部の方にしかワインは売れず、
壁に当たっていた時にある講演会で「店はお客様の為にある。」という言葉に出会い、
本当にお客様の求めるワインを必死で模索しました。

そんな時に「1万円クラスの赤ワインが1000円代で買えたらケースで買うよ。」というお客様の言葉に、
日本国内のインポーターからサンプルを集め試飲するも、なかなか出会えず、
偶然出会ったシャトーレゾリューの味わいに感動し、ラングドックの蔵まで足を運びました。

そこでは、自然な栽培と、手作業で丁寧に葡萄を収穫する姿が・・「これだ!」と、思い、1コンテナのワインの仕入れを決断しました。

が、待っていたものは請求書。

実績がなかったので、まず前払いで支払わなくてはワインは出荷できないと。

どうしても資金がなく、地元の銀行に飛び込み数千万円を背水の陣で借金し、輸入しました。

半年で売って、借金を返そうと思っていた数千本のワインは、何と1か月で完売!

購入された有名作家の方が、「1口飲んだ時、1万円はするな・・と、思った。」と、
新聞のコラムにも書いて下さり、輸入ワインに取り組むきっかけになった、ヴィノス原点のワインです。

あれから26年。
樹齢も古くなり、有機(ビオ)の認証も正式に獲得しました。
濃くて、でも柔らかくて、毎年毎年どんどん美味しくなっていると感じます。

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このストーリーを知らないお客様も、何気なく購入され、必ずリピーターになって下さるそんなシャトーレゾリュー。

樽で熟成したベストセラーの赤ラベル

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焼きそばや(神の雫で焼きそばにあるワインと紹介されました)、肉じゃが、すき焼き、日常の食ととても相性の良いワインです。


今回の蔵の祭典でご紹介する予定だった青ラベルは、さらに洗練された高級感ある味わい。

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是非、ご自宅で、おうち蔵の祭典お楽しみ下さい。


買付隊長 種本祐子